学校長あいさつ

 来年の桜の咲く頃、皆さんは晴れの門出を迎えます。その桜も夏には葉陰を作り、涼を施し、秋には紅葉し、目を愉しませてくれます。冬には裸木の成長した枝ぶりに、驚かせられます。その桜も毎年開花時期が異なり、来年は皆さんの入学式まで待ってくれるでしょうか。
 高校生活は、出身中学も異なり、出身地も異なる皆さんが集まり、楽しさが渦を巻いています。異なるのは出身ばかりでなく、皆さんが知っているように個性も違います。その個性をどのように育むか、育まれるかの環境も高校選択の大きなポイントになるでしょう。
 本校は、平安時代真言宗を開創された弘法大師様が京都に開いた日本最初の私立学校「綜藝種智院(しゅげいしゅちいん)」の教えをもとに建学し、その教えは教育方針、生活目標に息づいています。
 その弘法大師様の著述した『性霊集(しょうりょうしゅう)』の中より環境について述べた一文をご紹介いたします。

 私たちの環境は心の持ちようで変わり、汚れていれば悪くなり、静かであれば清らかになるということ。その上、心と環境が一つになれば、そこに道理と徳があることに気づくと述べてあります。かけがえのない三年間、皆さんに良い結果をもたらす環境が、本校には備わっています。
 私たちは、弘法大師様の教えに基づいて学校つくりをしています。異なる個性を尊重できる、伸長できる学校で、弘法大師様のお言葉のように穢れ無き皆さんの心をひとつに和して、更によりよい環境を作り上げています。
 桜の咲く頃、どうぞこの環境の中に飛び込んできてください。